BookOff で、ふと、文庫本をみつけた。"The Lost World" は、いろいろな人が邦訳しているが、子どものころ読んだ本には挿絵が入っていた記憶がある。見つけたのはそれとは違うかもしれないが、SF小説シリーズでは馴染みのハヤカワ文庫。
男は、--真の恋愛は女の臆病さと疑惑の中からこそ芽生えるので、-- と思いつつも、「あなたのような女性がいるから、男は冒険に乗り出すんだ。ぼくだってチャンスがくれば、きっとそれをつかんでみせますよ、」と言ってのける。
男性の冒険心に火をつけるのは女性であることに妙な共感を覚える。
子どものころ気がつかなかったウィットと忘れかけていたストーリーが新鮮である。映画のジュラシックパークで見た記憶ともあいまって、また、新しい世界に生まれ変わったようだった。未来への回帰のような、懐かしいような新しいような。