|
評価:
arton,宇野 るいも
翔泳社
¥ 1,974
(2009-01-30)
コメント:コンピュータとかプログラムとかよくわからないところからプログラミングを始めたい人に是非おすすめです。
|
コンピュータの仕組みやデータ表現についての知識がないところから、プログラミングを始めたいという者が家族にいて、ちょうど手元にあって内容がすごくマッチするのでプレゼントした。
その者は、C言語とかの入門書を数冊読んだようなことを言っていたのだが、今時、プログラミング入門に使うのならインタープリタの方が直感的で良いかなという思いがしていた。
コンピュータで動かすプログラムを書くということは、コンピュータのことも知っておく必要があるのだけど、最近はGUIで擬似的なボタンを押せば動く機械くらいに認識されているのではないだろうかと勘ぐっている。
かつて、Unix使いが、X Window System のツールキットやウィジェットを使ってがりがりとGUIを書いていた頃、Macな人たちはハイパーテキストを使ってボタンやメニューをいとも簡単に作って、こんなの作ってよと、プロトタイプを見せてくれたものだ。
ボタンとかメニューとかだけで用が済めばそれで完成なのだろうが、実際にやりたいことはそれだけでは済まないので、結局頼まれることになる。
プログラムを書いて何をするかといえば、おそらく、なにかのデータを扱うことになるのだろう。データを加工したり、集計したり、入れたり出したり、と。すると、データがどんなものか分からないで扱うと、まったく想像を絶する状況になってしまうことがある。
今われわれがコンピュータで扱うデータというのは1か0か(有るか無いか)の集まりで、数でいうと2進数(バイナリ)が基本となっていて、かつ、有限である。
そういったデータ表現の基本的なことはとても重要で、また、そのコンピュータでできることの限界も知っておく現実性がプログラミングには必要だ。
そういった基礎から、プログラミングを学びはじめるのにこの本はとても良い本だなあと思った。