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SunによるMySQLの買収

JUGEMテーマ:インターネット


http://www.sun.com/aboutsun/pr/2008-01/sunflash.20080116.1.xml

Sun Microsystems, Inc.によるMySQL A.B.の買収が発表された。キャッシュで8億ドル、2008年の第三、四四半期までに完了の予定で、総額で10億ドルを見込んでいる。

MySQLというと世界で最も人気のあるオープンソースデータベースとして有名で、MySQL商用ライセンスの商用版とGPLによるコミュニティ版のデュアルライセンスで、オープンソース開発モデルの成功例でもある。また、SQLのサーバとデータベースエンジンを切り離し、オープンソースの簡易DB以外に、買収によってMyISAMやNDBなど名だたる商用のDBMSをバックエンドのデータベースエンジンにアレンジしてきたことでも有名である。
MySQLはWebサービスプラットホームのバックエンドDB(いわゆるLAMPのM)としてシェアを伸ばしてきたが、トランザクションをサポートするInnoDBにより業務系での利用も期待されつつあった。
しかし、一昨年に主要DBエンジンとしていたInnoDBの開発元のInnobase, Inc.がOracle, Inc. により買収され、Falconという新しいDBエンジンの開発という選択を余儀なくされた。昨年は、MySQLの配布を商用のエンタープライズ版とオープンソースのコミュニティ版とに明確にわけ、差別化をはかったところであった。もしかすると、オープンソース版を利用していた企業ユーザに客離れがあったのであろうか。

Oracleはオープンソースでは絶対的なシェアを持つ組み込み型のBerkeleyDBの開発元(Sleepycat, Inc)も買収し、Linuxディストリビューションを含め、オープンソースインフラ開発の支援活動も行っている。
http://www.oracle.com/lang/jp/technologies/open-source/index.html


昨年、2回ほど日本で開かれたMySQLのカンファレンスに参加したが、国内の大手企業がMySQLを含めた業務系のシステムあるいはそのサポートを商品化していたのに対し、MySQL A.B.の開発者は、innodb の開発ではあくまでも高速で高機能を目指し、業務系では絶対的なシェアを誇るOracleとの互換には興味はないということだった。勢いにのるベンダーと息切れを感じる開発元のようなちぐはぐな雰囲気を感じていた。

Sun Microsystemsは、ここ数年BSDライセンスという最も柔軟なオープンソースライセンスで開発しているPostgreSQLの支援も、OpenSolaris上で行っていて、Oracle互換の商用DBMSであるEnterpriseDBとの関係も良好に見えたので、まさに驚きであった。しかし、今回の買収により、Falconの開発が加速されるだけでなく、MySQLのライセンスが変更され、PostgreSQLバックエンドをデータベースエンジンとして活用することが可能となったり、オープンソースのDBMSの魅力をさらにMySQLへ加えてくれるのではないかとひそかに期待をしている。

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