MySQLはDBMSサーバのメジャーバージョンが変ってもデータベース(ファイル)を流用できるそうだ。PostgreSQLの場合は、データクラスタのファイルシステムのトップににPG_VERSIONというファイルがあり、バージョン番号が記入されていて、メージャーバージョンが同じ場合にかぎりデータベースを流用することが可能であるが、メジャーバージョンが変るとデータベースクラスタを流用することはできない。メジャーバージョンアップの際には、ダンプとリストアを行う必要がある。
ためしに、既存のMySQL4.0.xのデータをMySQL3.23.xで使ってみた。たまたま、FEDORA CORE 3(以下FC3)に用意されているMySQLパッケージのバージョンが、3.23.58であった。パッケージのインストールはいたってカンタンで、mysql アカウントをつくり、`yum install mysql; yum install mysql-server` で、できてしまう。
既存のマシンからFC3マシンにSSHでログインきるように設定を行い、既存のMySQLデータベースのファイルシステムを rsync でFC3上にコピーした。FC3上では /etc/my.cnf の設定を既存マシンと同じようにして、MySQLデーモンプロセスを走らせる(/etc/init.d/mysqld start でいける)。そうすると、みごと起動した。